サイトの歩み
2022年10月14日
概要
2020年8月から2022年9月26日までの間、一部の都道府県の発表する新型コロナウイルスの陽性者数をグラフでわかりやすく毎日投稿するサービスを続けてきましたが、更新を停止致します。
サイト作成の背景
問題意識
日々、ニュースで発表される新型コロナウイルスの感染状況について、以下のような課題を感じていました。
- 大局観の欠如: テレビやニュースでは日々の増減数だけが報道され、長期的な推移や傾向が見えにくい状況。
- データの可視化不足: 各都道府県が公開するデータはCSVファイル形式のみで、一般の方がデータの傾向を把握するのが困難。
- 年代別情報の不足: 全体の陽性者数だけでなく、年代ごとの感染状況も同時に把握したいというニーズ。
このサイトが目指したもの
既存のメディアでは、自分が必要とする情報を適切な形で提供しているものがありませんでした。そこで、同じ問題意識を持つ方々のために、このサービスを作ることを決意しました。
- 視覚的にわかりやすいグラフを毎日自動生成し、時系列での変化を一目で把握できるようにする。
- Webサイトでアーカイブとして保存し、過去のデータもいつでも参照できるようにする。
- X(旧Twitter)で発信することで、自分で情報を検索しないでもプッシュで通知がタイムリーに届く。
当初は全都道府県のXアカウントを作成する計画でしたが、アカウント作成の制限があったため、人口の多い主要都道府県に絞って運用することにしました。 例: 神奈川県のアカウント
更新停止の理由
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各都道府県が公開する新規陽性者のURLが頻繁に変更されるのでそれに追随するのが大変。
- 例: URLのフォーマットが毎回ランダムにファイルが分割される。
- 例: 毎日提供されるURLが変わる
- そもそも新規陽性者数をCSVデータで提供している都道府県が一部のみ。
- 公開するデータのフォーマット が決まっているにも関わらず、異なる粒度や異なるメトリックのデータを提供している。
感想
- 都道府県の行政機関のデジタルにおけるリテラシーの低さに悲しくなった。
- オープンデータといいながら、一部の都道府県しかオープンにしていないし各都道府県でデータフォーマットが異なっているという実態。
- 本来なら、各都道府県が発表するCSVを全部集計すれば日本の陽性者数が出るのに残念です。
- 2020年という最近に仕様が決まって、それに伴ってシステムも作っているはずなのに運用を開始して2年間でこのような状況になっているのは悲しいです。
- COCOA、マイナンバーや自治体で導入されているシステムの惨事のニュースを目にすることがあり、行政のシステム関連の開発、運用には大きな問題があると感じる。
WordPressからAstroへの移行
2025年10月30日
更新停止から約3年後、アーカイブサイトとしての価値を維持し、より高速で効率的な閲覧環境を提供するため、WordPressからAstroへサイトを移行しました。
移行の目的
- 静的サイト生成による高速化とセキュリティ向上
- サーバー維持コストの削減
- 長期的なアーカイブとしての安定性確保
- モダンな開発環境への移行
技術スタック
- Astro: 静的サイトジェネレーター
- TypeScript: 型安全性の向上
- Tailwind CSS: スタイリング
- 過去の記事データとグラフ画像は全て保持
このサイトは2020年8月から2022年10月まで、日本の一部都道府県の新型コロナウイルス新規陽性者数をグラフ化して提供してきました。 2025年10月にAstroへ移行し、アーカイブサイトとして情報を保存しています。 多くの方にご利用いただき、ありがとうございました。